第3回国連防災世界会議(3月14日-18日、仙台にて開催)は、災害に強い国や地域をつくるための国際的な防災戦略について議論する会議で、防災に関する世界的な枠組みが新たに作られます。今後の世界の持続的な発展や繁栄のために、各国が集結し、この枠組みを第一歩としてともに踏み出そうとしています。この会議における国連WFPの役割はこちら

災害は飢餓の原因

自然災害は飢餓や栄養不良を招く大きな要因です。災害が発生すると、経済的にも物理的にも、食糧を手に入れることが難しくなります。食糧の安定供給にも打撃を与え、人々の栄養状態も悪影響を受けます。また、飢餓や栄養不良の状態にあると災害の悪影響を受けやすくなります。近年、自然災害の数が増え、その打撃力も増していますが、社会的な弱者は災害に対処するすべを持たない場合が多くあります。

国連WFPのアジアでの防災活動
自然災害は飢餓や栄養不良を招く大きな要因です。飢餓のない世界をつくるには防災が必要です。国連WFPは毎年およそ60か国で防災のための取り 組みを行っています。ここでは洪水被害を軽減するアジアの取り組みなどを紹介します。

防災で飢餓のない世界をつくる

持続的な開発および飢餓の解消には防災対策が必要です。社会的な弱者を災害から守れなければ、強靭な地域社会づくりや災害などのリスク低減が実現できず、飢餓が解消されません。

国連WFPの防災への取り組み

防災は、国連WFPの責務および使命の中核を成しています。国連WFPのプログラムの約半分が、自然災害が原因で発生する飢餓状態の緩和やそのリスクの低減に取り組んでおり、毎年およそ60か国で防災のための取り組みが行われています。

国連WFPと防災

国連WFPは食糧安全保障および防災分野を先導するイノベーターであり、緊急事態への備えとして最先端の取り組みや、世界中で採用されている早期警報システムを導入しています。また、災害対応およびセーフティ・ネット構築の一環として、天候保険のような革新的なリスク・ファイナンス・ツールの実用化にも取り組んでいます。

防災関連の活動分野には、以下が含まれます(活動分野についてはこちら

  • 緊急時への備え、緊急支援および復興支援
  • 強靭な地域社会の構築と弱者の保護
  • セーフティ・ネットと社会的保護の推進
  • 食糧安全保障の分析とモニタリング、および早期警戒
  • 能力開発と南南協力